工業分析化学講座の同窓会である「鴎分会」は、1960年(昭和35年)卒業の第8回生が第1期生になる。会の命名は荒木峻先生(故人)で、本研究室は鈴木繁喬先生(故人)、保母敏行先生、内山一美先生と受け継がれている。昨年、首都大学東京となって10年が経過し内山研究室の卒業生も増えてきたことから合同で同窓会を開催した。数年に1回開催される鴎分会は第1期生から続く卒業生の幅広い参加を得ており、昨年開催した時に最新の連絡先を更新し欠席者からは近況報告等行い内山先生の所に情報を集約し、この機会に幹事も若返りを果たした。鴎分会では、1996年に荒木峻先生の80歳を記念して同窓会の寄付により国際交流基金を創設して大学院生が海外で研究発表できるよう支援したり、2002年に保母先生が中心となって帰国した留学生等を訪問した事をきっかけにして2004年から継続して国際会議を開き研究室の海外交流につなげたり、第一期生卒業後の40年や50年の節目で盛大に開催したりして様々な活動を続け研究室と卒業生の交流を維持しており、後3年で60周年を迎える。同窓会は卒業して数年してから有難味がわかるようになるもので、在学時の研究室が続いていると同期の仲間同士だけでなく関係者への連絡が取れる状態が維持され、この状態は在校生にも大いに役立っていると思う。
前置きが長くなったが、昨年の鴎分会開催時の話題で、荒木研の卒業生は筆者の第22回生が最後で65歳になり、退職者等との連絡がとりにくくなっている事が懸念された。また、年を重ねる毎に減る一方で3年先開催を予定している鴎分会への参加もおぼつかない状況になるといった声もあがった。また、荒木先生が存命中はいろいろな理由をつけて東京近郊の方を集めてミニ鴎分会を年1回程度開催していた事も懐かしく話されていた。今年に入り、数年おきに開催される鴎分会の合間をつないで次の鴎分会に参加する元気を維持できるよう翁たちの会合を持ってはどうかという案がでた。そこで、4月15日に保母先生他有志が発起人となり翁分会(おきなぶんかい)を立ち上げるべく第一回会合を横浜で開催した。第一回目の準備として荒木研の中から東京近郊で集まれそうな方の名簿を作成し、約30名に連絡を取り13名の参加(当日1名病欠)を得た。当日は昔の写真や資料なども披露され懐かしい昔話に花が咲いた。また、リタイヤした方からは第3の人生を満喫している話や現役の方の活躍などの話で盛り上がった。近郊からの参加を良い事に二次会、三次会まで続き、これならまだまだいけるという勢いで次回は秋に開催しようという事になり散会した。
名簿に漏れた方、東京近郊でなくても参加できる方は幹事の保母、小池、三平、前田まで連絡頂ければ次回の案内を送らせて頂きます。鈴木研の卒業生も還暦を迎える方がでており、そろそろ翁の仲間入りをしてもよいと思われる方の参加も歓迎します。
この記事を読まれた卒業生で連絡先の変更などあった方は内山先生まで連絡お願いします。